2015年10月19日月曜日

殺陣レッスン風景

「舞台でカッコよく殺陣を決める」ための俳優養成所として開校した、このトーキョーアクターズファーム。
今回は、その根幹となる『殺陣レッスン』のカリキュラムをザッとご紹介します!

大まかな流れとしては――

1. 軽いジョギング+柔軟
      ↓
2. ステップ(8種)
      ↓
3. 木刀を使ってウォームアップ+押し合い
      ↓
4. 軽い筋トレ
      ↓
5. 足さばき(11種)
      ↓
6. 素振り各種

ここまでで所要時間は約1時間。
これらが終わって、ようやく各自のレベルに応じた練習に入っていくワケです。

とかく殺陣は特殊な動作が多いので、慣れるまではとにかく反復練習が必要不可欠♪

でもある日ふと気づくと、カタナをまるで自分の手足のように扱えている自分に気づくハズ。

※音量注意!音が出ます。

日々確実に成長している受講生たちを見ていると、決まってある言葉が頭をよぎります。

「努力は人を裏切らない」

この言葉を苦も無く体現していく姿に、教えている立場の私が逆に多くのことを教えられているという・・・・・。

卒業公演で舞台の真ん中でカタナを振る姿が、すでに目に浮かんでます!!!


2015年10月16日金曜日

適応力アップ!

いよいよ本格的に来年3月の研究&卒業公演の稽古が始まるのを機に、いま訓練しているのが『舞台上での適応力アップ』です。

つまり「演出家」の要求に柔軟に応えられるようになるための訓練、ってことですね。

朗読劇は別として、たんにセリフを覚えただけでは面白い舞台作品は出来上がりません。
ある程度大まかにセリフが入ったら、今度は舞台上を動きのある空間にしていく必要があります。

そこでまず、それぞれの役がどこでどのセリフを言うのかを私が細かく説明。↓↓↓

 

その指示を頭に入れたら、次に気持ちはともかく動きを入れながらセリフを言ってみる。↓↓↓


全部の動きが決まったら、すべての行程を最終確認。。。↓↓↓
みんな真剣な顔でおさらい中です(^―^)/


これを何度も繰り返すうちに少しずつ慣れてきたのか、スゴくいい表情になってます♪↓↓↓


ここまで来れば、あとは役の気持ちが自然に出るようにリラックスしていく作業。

みんなあと少しだっ!頑張れ~っ!!!

2015年8月12日水曜日

「やりたい役」と「できる役」

先日のレッスン後、雑談しているなかで一人の生徒が言った言葉。。。

「どんな役でもやれる女優になりたいんです!」

ここで昔の私なら、間違いなく――

「お!その意気込みイイね~♪よし、一緒にがんばろう!」

そう言ってやれた。
でも、その時私の口から出た言葉は違った。

「何でもはやれなくていいよ♪ 自分に合った役さえ見つかれば」

もちろん、演技を学ぶ者はみな「いつか演じたい理想の役」を思い描いて演技を磨いていくのだが、必ずしもそれが「自分に合っている役」だとは限らないから難しい。。。

例えば、サバサバとしたボーイッシュな役にいくら憧れていても、本人の見た目や声がその役に見合っていなければそんな役は回ってこないし、もし回ってきたとしても観客が納得するクオリティに仕上がるかは極めて怪しい。。。
逆に本人が持つ可愛らしさを生かせる役のほうが無理せずラクに演じられて、そのうえクオリティの高いモノに仕上がるのなら、結果的にそれがその人の「当たり役」というコトになる。

私がこれまで出会ってきた多くの役者(志望)の人たちが、こういった「理想と現実」のギャップに苦しみ、この世界から去って行った・・・・・。
アナ雪じゃないけれど、もし「ありのままの自分」を愛するコトができたなら、自分の長所も欠点もその全てを「個性」として肯定できたなら、彼らの俳優人生はもっと充実したモノになったに違いないと思う。

私が講師として指導していくのは、俳優に必要となる「心構え」や「技術」であって、「個性」を摘み取ることでなはい。

私から見た生徒たちは、みんなそれぞれが個性的で魅力的だ。

そこに役者として必要な「心構え」や「知識」「ほんの少しの技術」を教えるだけで、観客から憧れられる存在に育ってくれるなら、講師としてこんなに嬉しいことはない。

願わくは、彼らが俳優人生を送るなかで自分自身のコトを心から愛せるようになってくれれば――。
その手伝いをするのが、講師という仕事なのかもしれない。


2015年8月3日月曜日

テキスト台本NO.2「クレーマー・クレーマー」

仲のいい友達同士で誕生日プレゼントを渡すという内容だった、前回のテキスト台本「サプライズプレゼント」。
これは、単純なシチュエーションでの素直な感情表現を身に着けるために、あえて対等な『友達同士』という設定にしました。

ですが世の中いろんな人間関係があるなかで、完全に対等な関係っていうのはほとんどありません。
家族の中でももちろんですが、とくに他人同士となるとお互いの立場や社会的地位などによって、「強く出る側」と「下手(したて)に出る側」が出てくる場合があります。

そこで次のテキスト台本NO.2は、デパートにイチャモンをつけにきたお客とクレーム対応の店員という設定にしてみました。


理不尽な理由で従業員相手にキレまくるお客さんの役をふられた生徒のなかには

「私、ふだんはあまり怒らない人なんです(T―T)」

と、あまりに自分とかけはなれたキャラに戸惑う姿も・・・・・。
たしかに「自分に無い感情でもとりあえず出せ!」といきなり言われても、初めはどうやっていいのか分からないよね。

でもね・・・・・役者って自分自身ではない「役柄」を演じるからこそ、『役者』という名称で呼んでもらえるのもまた事実。。。
未婚で子供を産んだことなくても『お母さん』の役はまわってくるし、人を殺したことなくても『殺人者』の役がまわってくることだってある。
そのすべてを「経験がない」「自分はそういう性格じゃない」と避けていたら、永遠に「役者」を名乗る日はやってきません。


じゃあ、どうすればいいのさっっ!!!(怒)


はいっ♪
そんな不安の声にお応えして、当養成所では自分にない感情の生み出し方を丁寧にわかりやすく指導いたします!!!
また現代劇だけでなく時代モノに対応できる役者を排出するための「殺陣指導」も行なっております。
ぜひ役者としてのスタートを「トーキョー・アクターズ・ファーム」からはじめてみませんか?
※演技のレッスンは専門的な指導のもと安全・適切に行なっております。また効果には個人差があります。


以上、PR記事でしたっっ!!!


2015年7月27日月曜日

7月25日/演技レッスン

【授業内容】
 ライトジョグ,筋トレ,体幹トレーニング
 ストップ&スパーク
 外郎売り(ダッシュ,三角形)
 呼吸法,発声,滑舌
 課題:殺陣をしながらのセリフ

もうすぐ7月も終わりに近づき、そろそろ卒業公演の台本を考えはじめているワタシ。

普通に現代劇をやればよかった「研究公演」とは違い、「卒業公演」では生徒全員が殺陣をセンターで演じなければならない。
ただ芝居するだけでも大変なのに、それに加えて『殺陣を真ん中で』しかも『カッコよく』やらなければいけないのだ!

そこで、この日は私が即興でセリフや動きをつけながら、殺陣の入った短い芝居を作ってみた。


まずは角帯をしめて木刀を装着し、それから大まかな動きとセリフを作っていく。

ためしに「つば競り合い」をやってもらうと・・・・・・・・・・


うーーーーーん、ちょっと腰が引けてるかな?(^―^;)
ここで私がちょこっとアドバイス。


すると、こんな感じになりましたwww↓↓↓



うんうん、かなりサマになってきたよ~。
おまけにどちらもいい表情してますわ♪
いろいろ動きがついたせいでセリフにも感情がこもってて、このまま充分お芝居として観られるモノに仕上がってます!

みんなスゴい!!!
ついでに、教えてる先生(ワタシ)もスっゴい!!!( ̄ー+ ̄)ふっふーん

このまま行けば「卒業公演」は間違いなく面白くなるぞ!!!!!
この調子でがんばろーっ!

2015年7月20日月曜日

テキスト台本NO.1「サプライズプレゼント」

当養成所では、滑舌や発声を鍛えるための「五十音」や「外郎売り」など、生徒の成長レベルに合わせていろんな課題テキストを渡しています。
地道に基礎訓練をつづけようやく一定のレベルに達したと判断したら、次に渡されるのが「テキスト台本」。

うちでは私がクラス構成やその時のレベルに合わせてオリジナルの脚本を書くことにしています。

もちろん既成の脚本を使ってもいいのですが、クラスの人数や性別に合う作品となると探すのもなかなか難しい。。。
演技を勉強しはじめたばかりの人に、シャイクスピアやチェーホフをやらせるのもどうかと思いますし。

ま、一応これでも脚本家として2時間モノをいくつも書いてきたので、レッスンで使う数ページの短編ぐらい朝飯前なのですよ、この私にとっては!!!

はっはっはっ(^◇^)はっはっはっ


そんなワケで、まず私がチョチョイと書いたのが『サプライズプレゼント』という1ページの超みじかい脚本。


セリフも裏のないストレートな表現ばかりなので、沸き起こった気持ちを素直に表現すればちゃんと役柄を演じられるように作ってます。

とは言え、渡したばかりの頃は全員がセリフを覚えるのにも苦しんでました・・・・・。

あれからどのくらい成長したのか、こんどのレッスンでやってもらおうかなぁ。


2015年7月13日月曜日

学ぶというコト、教えるというコト

人が新しい世界に飛び込もうとすれば、そこには必ず「それまで知らなかったコト」や「考えもしなかったコト」が次から次へと出てくる。
新たな知識や課題にワクワクしたり、それを知るコトで自分が着実に成長できているという実感も生まれる。
聞くことや見るものすべてが新鮮で、それを身に着けさえすれば『自分は一人前になれるんだ』という希望に包まれる。

でも、そんなのは始めのうちだけ。。。

次々と繰り出される「知らないコト」「できないコト」に次第に疲れ、出された課題をクリアできない自分の実力を知り、おまけにそれを指摘してくる先生や先輩たちにもうんざりしてくる。

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なぜ私がこんなコトを書くかというと、2週間前の演技レッスンで稽古場の空気にふと違和感を感じたから。
以前は改善点をアドバイスされても前向きに受け止めていた生徒たちから、この日はなぜか覇気や熱意を感じない。

私が「レッスン前にテンションを上げてきてね」とか「自分の不安を稽古場にもちこまないように」と注意すると、みんななんとか即席の元気を爆発させ空気を明るくしようと頑張っていた。
どうやら自分たちの沈んだ空気に、全員がまったく気づいてなかった様子。。。

レッスン後、一人に理由を聞くと「自分が成長してる手ごたえがないんです」・・・・とのコト。


・・・・・・・・・・そっか。
それは指導する先生の・・・・・・・・・ってか、私のせいだわ(汗)


だって、ちゃんと成長してるし。
数か月前には全くできてなかったコトが、今では軽々とできるようになってるし。

私は生徒それぞれが課題をクリアすると、次にはさらにレベルアップした課題を与えている。
そして、そのこと自体が私から生徒みんなへの「あなたは成長してるんだよ♪」というメッセージだと思っていた。

だが、どうやらそう思っていたのは私だけで、生徒たちには全く伝わってなかったみたい・・・・・。
ってか、冷静に考えると伝わるワケないよね。。。

・・・・・・自分の怠慢を深く反省。
今後は、課題をクリアするたびにちゃんと言ってあげようと思います。

生徒だけじゃなくて、先生も日々勉強ってことです。。。



2015年7月6日月曜日

7月4日/演技,殺陣レッスン

【授業内容】

◆演技/16:00~18:00
 ライトジョグ,筋トレ,体幹トレーニング
 ストップ&スパーク
 外郎売(ダッシュ,三角形)
 呼吸法,発声,滑舌
 課題:リズム動作

◆殺陣/19:00~21:00
 準備運動,ステップ,筋トレ
 すり足(11種)
 素振り各種
 組太刀(対木刀,対人)

※音が出ます。音量に注意!!!


この日の演技レッスンは、おもにリズム動作を練習。

演じる役者の演技に合わせて音楽をはめこめる「映像作品」とは違い、舞台では流れてくる音楽に役者がセリフの尺や動きを合わせなければなりません。
これが簡単なようで、慣れるまでは結構むずかしかったりするんです。

今回はセリフではなく、まずは音楽に合わせて普通に歩くところから開始。
ただリズムを感じて歩くだけなのに、なぜか合わずに苦戦している人もいました(^―^;)

ですが慣れとはスゴいもので、最後には全員がリズムに乗った動きをしながら、指定した場所に集合するという荒業もやってのける成長ぶり。

来年3月の研究公演と卒業公演に、一筋の光が見えた気がする♪


2015年6月29日月曜日

6月27日(土)/演技レッスン

この日は特別講師として、池田建太氏を迎えての演技レッスンでした。

台本を使ってセリフをしゃべる演技の際、陥りがちなのが「役の感情をリアルに表現できない」というコト。。。

ですが初心者の場合は、「役の気持ちの想像や共感すらできない」という、表現どころかそれ以前の問題で止まっちゃうことが多いようです。

生徒さんからも最近そういった点への不安の声が上がり始めたこともあり、この日はいつものメニューに変えて、感情の生み出し方を講義してもらいました。


まずは一人ひとりの実力や性格に見合った感情の生み出し方をレクチャー。

役の気持ちになるのが無理なら、せめて自分自身で使える感情を自覚させることから始めようってワケですね。

みんなが自分の中にある感情と向き合うことで徐々に緊張がほぐれてきたのか、和やかな空気のなか授業は進みます。




なに?なんなの?・・・・・・この溢れる笑顔は。。。

先生、嫉妬しちゃうぞっ!!!


でも、みんなの不安がひとつ取り除かれたのは良かったです♪

池田先生、あざーっしたぁー!


2015年6月22日月曜日

6月20日(土)/演技レッスン

◆ 授業内容 ◆

【演技】16:00~18:00

 ライトジョグ,筋トレ,体幹トレーニング
 ストップ&スパーク
 外郎売(ダッシュ,三角形)
 呼吸法,発声,滑舌
 課題:パンドラの乙女たち

この日の課題は、3カ月前に本番を終えた研究公演の台本。








3カ月前に上演した研究公演の本番映像を見せた際、少なからずショックを受けていた3人(笑)
ですが映像を見たことで、技術的に足りない部分を受け止めることができたのか、3カ月前よりもテンポもずいぶん良くなってました。

常に成長しつづける役者は、本番を終えてからも終わったはずの作品の稽古をします。
お客さんの反応や稽古場では起きなかったミスなど、本番の中でいくつもの新しい発見があるからです。

要するに――

本番を「ゴール」だと思うか、本番を「スタート」だと思うか。


自分がどちらのタイプかで、役者としての将来性が大きく違ってくるのかもしれませんね。
こればかりは、その人の性格や人間性の問題なので、養成所で修正するのは困難なのが残念です。。。

2015年6月15日月曜日

オリジナル木刀

T.A.Fでは殺陣のレッスンに特別な木刀を使用しています。

同系列の殺陣教室でも使用している木刀で、わざわざ宮崎県の武道具屋さんに細かい寸法を指定して作ってもらっているモノです。


上が一般的な木刀で、下がオリジナルの木刀です↑↑↑

一見すると長さは大差ありませんが、刃の部分の厚みに大きな違いがあります↓↓↓


上に比べて下のオリジナル木刀のほうは刃がかなり薄めになっているので、そのぶん重さも大幅に軽減されてます。

私たちがここまで木刀の重さや厚み、束(つか)の長さまでにこだわる理由は――

武道家になるために振る木刀なのか。
殺陣のできる役者になるために振る木刀なのか。

――というコト。

じつは一般的に売られている木刀は意外と重い。。。
もちろん素振りしながら腕の筋肉を鍛えられるという利点はあるものの、コレだと振り慣れてきたころには「筋肉ムキムキのゴリラ俳優」が出来上がってしまう。。。

男性ならそれでもいいかもしれないが、これがもし女性だったら?

2年もストイックに振り続けようものなら、ノースリーブが似合わない『ゴリマッチョ女優』が出来上がってしまいます。

Σ( ̄ロ ̄lll) 怖っっっ!


おまけに本番用の刀(竹光とか木身とか呼ばれますが)は、見た目からは想像できないほど軽いという罠も・・・・・。
重い木刀だけで鍛錬している人がいざ本番用の軽い刀を使うと、「軽いモノを振り回している」のがはたから見ている人にバレてしまうのです。

もちろん殺陣はあくまで「お芝居」なのですが、やはり本物の刀を振っているように見えるに越したことはないワケで・・・・・。

そこで当養成所では、軽めの木刀を使って『重い刀を振っているように見せる振り方』を選択しました。
これならパワーに自信のない人でも抵抗なく始められるし、現場で本番用の軽い刀を持たされても本物に近い振り方ができるようになります。

さらに、当養成所では木刀に名前を入れてお渡ししてます。


ぜひ自分の名前が入った愛着ある木刀で、カッコよく刀を振れる俳優を目指してください♪

なんか・・・・・・安っぽい通販番組みたいな記事になってしまった気が(-。-;)


2015年6月8日月曜日

6月6日(土)/演技・殺陣レッスン

◆ 授業内容 ◆

【演技】16:00~18:00
 ライトジョグ,筋トレ,体幹トレーニング
 ストップ&スパーク
 外郎売(ダッシュ,三角形)
 呼吸法,発声,滑舌
 課題:独白(一人台詞)

【殺陣】19:00~21:00
 準備運動,ステップ,筋トレ
 すり足(11種)
 素振り各種
 組太刀(対木刀,対人)

※音が出ます。音量にご注意ください。

Tシャツとジャージで木刀を振っているのは、1年目の初級クラス。
一つ一つの素振りが上達してきたので、いよいよ技を繋げていく段階に入りました。
ここまで来ると、ようやく「殺陣って楽しい!」と思えるようになってきます。

袴を着こなしているのは、2年目の中級クラス。
ここからはいよいよ人を相手に攻撃と防御の精度を磨いていく段階です。
卒業公演ではセンターで刀を振ることになるので、稽古にも自然と熱が入りますね♪

たった1年での差ですが、足さばきや刀さばきにも大きな成長が見られます。
このままの調子で行けば、いい卒業公演を迎えられそうです。

2015年6月1日月曜日

5月30日(土)/演技レッスン

◆ 授業内容 ◆

ライトジョグ/筋トレ/体幹トレーニング
ストップ&スパーク
外郎売(ダッシュ,三角形)
呼吸法,滑舌

課題:独白(一人台詞)


この日の課題は、独白(一人台詞)の練習です。

私が過去に書いた脚本の中から、一人台詞部分のみをいくつか抜粋してテキストを作成。

舞台役者にとってスポットライトを浴びながらたった一人で観客を相手にする「独白」は、プレッシャーとスリルの入り混じった芝居の醍醐味でもあります。

もちろん、それをやるだけの実力が必要にはなりますが・・・(^―^;)


最初はただ文字を追うことだけに必死で、滑舌や感情を込めるコトはすっかり忘れちゃってますw


それでもやっぱり役者を志す者にとって「独白」は、夢であり目標でもあります。
成長した自分の姿を想像しているのか、みんな楽しそうに授業に取り組んでいる姿が印象的でした。

これからも気負わず、でも着実に技術や経験を積み重ねていって欲しいモノです♪


2015年5月25日月曜日

基礎テキスト「外郎売」

当養成所では、基本訓練の題材に「外郎売(ういろううり)」を使っています。

『拙者親方と申すは――』で始まるこの「外郎売」は、歌舞伎十八番の一つで長いセリフの中に役者に必要な要素がすべて詰まった理想的な題材。

もともと江戸中期(享保)に初演された作品なので、当然のように「現代用語」なんか出てきません。
ですが、だからこそ日本語自体の持つ軽妙さや面白さに溢れています。


俳優として活動していくうえで、それぞれの「個性」を大事にすることは当然です。

ですが、いざその個性を発揮するためにも「基礎力」は必要不可欠だと私は思います。

当養成所の受講生には、この「外郎売」で滑舌,発声,呼吸法,表現力などをコツコツ磨き、誰の前でも堂々と演じられる俳優に育っていってほしいです。


2015年5月18日月曜日

5月16日(土)/殺陣レッスン(中級)

ゴールデンウィーク明けの殺陣レッスン・中級クラス。
一年前から考えると、見違えるほどサマになってきています♪


このレベルまで来ると、相手と刀を合わせる稽古が多くなります。


上達を実感しているせいか、かなりいい笑顔(^―^;)
おまけに稽古でいい汗かくだけあって、美肌になってきているような気も・・・・・・。

2015年5月4日月曜日

基礎テキスト「五十音」

T.A.Fに入所して、まず一番最初に渡されるテキストがコレ。


発声や滑舌の練習材料として定番の、北原白秋の「五十音」。

美内すずえの「ガラスの仮面」でも、練習風景に出てくるアレです♪

一言で「演技を学ぶ」とは言っても、初心者がいきなり『感情表現』や『役作り』に挑戦するのはハードルが高すぎますよね。。。

でも、コレだったら――

あめんぼ赤いな、アイウエオ!

と、とにかく大きく口を開けて大声を出すだけなので、大した恥ずかしさもなく課題に取り組めます。

役者を目指すなら避けては通れない「発声」と「滑舌」を訓練する入口としては、最適なのではないでしょうか。

演技の習い始めなんて、誰でもみんなが初心者。

難しいことは一切考えず、大声を出しながら恥ずかしさを吹っ飛ばしましょう!


2015年4月27日月曜日

4月25日(土)/殺陣レッスン

◆ 授業内容 ◆

 ジョギング,柔軟,ステップ,筋トレ
 すり足(11種)

 ■初級クラス

   素振り(8種)

   斬り連続(袈裟斬り→胴切り→逆袈裟斬り→突き)

初級クラスは、綺麗なカタチで様々な斬り方ができるように訓練。
はじめはぎこちなくても、徐々にサマになっていく(ハズ・・・・)


 ■中級クラス

   組太刀

中級クラスは、いよいよ実践的なメニューに突入。
いろいろなパターンの組太刀(振付)で、斬る側と斬られる側を身に着けていく。


2015年4月20日月曜日

4月18日(土)/演技レッスン

◆ 授業内容 ◆

ライトジョグ/筋トレ/体幹トレーニング
ストップ&スパーク
外郎売(ダッシュ,三角形)



呼吸法,発声

◆初級クラス/外郎売り解釈
◆中級クラス/外郎売り実演




初級の頃は発声や滑舌訓練の意味合いが強かった「外郎売り」を、中級になったのを機に芝居上のセリフとして実演してもらった。
はじめは少し緊張気味だったが、やっていくうちに人前での演技に慣れてきたのか、最後には全員が楽しそうに演じていた。
やはり、3月にお客さんを呼んでの「研究公演」を経験したことが大きい。

この調子でいけば「卒業公演」も、なかなか見ごたえのあるモノになりそう♪


2015年4月13日月曜日

4月11日(土)/演技レッスン

◆ 授業内容 ◆

ライトジョグ/筋トレ/体幹トレーニング



ストップ&スパーク
外郎売(ダッシュ,三角形)



腹式呼吸
研究公演(3/21)の映像視聴



視聴した研究公演の映像は、引き(ワイド)で撮ったモノ。

アップ画像では確認しづらい「無駄な動きの多さ」や「滑舌の悪さ」を目の当たりにし、みんなヘコんでいた(笑)

自分の実力を知るのは良いコトだけど、落ち込む材料にする必要はないぞ!

その反省は、ぜひとも次の卒業公演で生かしてください♪

2015年4月6日月曜日

いよいよ2年目!

季節は巡り、桜舞い散る4月。

「トーキョー・アクターズ・ファーム」で学び始めて丸1年が過ぎ、いよいよ卒業公演に向けて動き始めた受講生たち。

真剣な表情で稽古に臨む!
はじめは小さかった声も、かなり大きくなりました♪
みんなイイ顔してます(^―^)☆

後輩が入ってきたコトもあり、いつも以上に授業に身が入っているようです(^。^;)

うん、その調子その調子☆



2015年3月23日月曜日

「研究公演」無事終了!

2年間のうち初年度の集大成である「研究公演」が無事終了!

書下ろし作品「パンドラの乙女たち」は、受講生それぞれの個性にあてはめた「当て書き方式」で書かれているため、全員がのびのびと演じているように見えました。

現役の看護師が妖しい占い師を好演!
カフェで楽しい時間を過ごす二人
いきなりバケツから飛び出す謎のオンナ。。。 
友人の頭にハリセン炸裂!!!
灯りの消えたカフェの店内
涙で抱き合う二人
空気を読まずに突きつけられる高額の請求書・・・・。

T.A.Fは「学業や仕事と両立できる養成所」をコンセプトにしているため、 公演準備のための稽古時間は極めて限られています。

そのなかで衣裳の準備や小道具作りなど、それぞれが公演成功に向けて駆けずり回って本番の日を迎えました。

必死になってやり遂げたせいか、終演後の受講生たちは人間的にも役者的にもひとまわり大きくなった気がします。

研究公演にかかわったメンバーでパチリ☆

さて、来年はいよいよ受講生全員がセンターで「殺陣」をやりまくる卒業公演♪

「演技」だけでもヒィヒィ言ってたメンバーが一年後にどんな凛々しいチャンバラ姿を見せてくれるか、教えている私も今から楽しみです!!!