去る3月12日(土)、一年を締めくくる「合同公演」が無事に終わりました。
当養成所では、卒業を迎える受講生に「真ん中でド派手に立ち回りをしていただくコト」をコンセプトにしているのですが、ひいき目じゃなく卒業生三人が見事な剣士っぷりを発揮してくれました!
まだ一年目の受講生も先輩たちの頑張りに引っ張られて、普段の顔からは想像できないほどのハジけっぷり(笑)
そうそう。
公演パンフレットに載せるため、受講生たちに「演技と殺陣どっちが難しい?」というアンケートを取ったのですが、一人を除いた全員が「演技のほうが難しい!」と言い切ってました。
たしかに、決まったコトをコツコツ鍛錬すればいい殺陣と違って、演技には「コレをやってればいい」とかいう正解がありませんしね。
まあ、それはともかく今は無事に本番を終えたコトに安堵しています。
本番の映像をダイジェストでちょこっとご紹介。↓↓↓
一年目の受講生は、本当によく頑張った!
先輩たちの背中を追いかけて行くうちに、いつの間にかセリフを自分のモノにしていた姿が頼もしく見えました。
まあ、最初はどうなることかとヒヤヒヤだったけど・・・・・(汗)
そして入所してからの二年間、数々のレッスンを経てようやく念願の舞台に立った卒業生たち。
卒業おめでとう。
演技と殺陣の両立は大変だったと思います。
ですが、数々の課題に果敢に立ち向かっていく姿に、勇気づけられた日々でした。
きっとこれからは、自分自身のチカラでたくさんの壁を突破していくことでしょう。
その時に「自分はセンターの役で殺陣をやったんだ!」と胸を張って言えるだけのクオリティの舞台でした。
二年間ほんとうにお疲れ様♪
これからもみんなの活躍を心から祈ってます。。。
2016年3月26日土曜日
2016年2月13日土曜日
芝居作り・その2
公演稽古は、いよいよ殺陣の振付に突入!
しかもT.A.Fでは、「受講生全員が立ち回りでセンターを張るコト」が大きな目標の一つなので、当然ながら二年目の受講生たちはセンター役の猛特訓。
『からみ役』として斬りかかる方にも技術が必要ですが、殺陣で『センター』を張るのはそれ以上に大変。。。
太刀筋の美しさはもちろん、動きのキレ、足さばき、スピードに加え、力強さなど色々な要素が必要だからです。
斬られ役をやってくれるのは、いくつもの舞台で殺陣を経験してきた先輩たち。
まず簡単な振付を木刀を使って練習したあとは、薄いベニヤで作った刃に持ち替えてもう一度。
じつは先日、みんなで浅草まで出かけて手に入れた本番用の刀身は「木身(もくみ)」と呼ばれるモノ。
ジュラルミン製の刀身よりずっと軽いのですが、ちゃんとした振り方をしないと簡単に折れてしまうという脆弱性を孕んでおります・・・・・。
しかも量産できるジュラルミン製と違い、木身は一本8,000~12,000円とかなり高額。。。
そこで高額な木身で練習するまえに、木身よりもさらに弱いベニヤを使った訓練で振りの精度を上げておくワケですね♪
しかもT.A.Fでは、「受講生全員が立ち回りでセンターを張るコト」が大きな目標の一つなので、当然ながら二年目の受講生たちはセンター役の猛特訓。
『からみ役』として斬りかかる方にも技術が必要ですが、殺陣で『センター』を張るのはそれ以上に大変。。。
太刀筋の美しさはもちろん、動きのキレ、足さばき、スピードに加え、力強さなど色々な要素が必要だからです。
斬られ役をやってくれるのは、いくつもの舞台で殺陣を経験してきた先輩たち。
まず簡単な振付を木刀を使って練習したあとは、薄いベニヤで作った刃に持ち替えてもう一度。
じつは先日、みんなで浅草まで出かけて手に入れた本番用の刀身は「木身(もくみ)」と呼ばれるモノ。
ジュラルミン製の刀身よりずっと軽いのですが、ちゃんとした振り方をしないと簡単に折れてしまうという脆弱性を孕んでおります・・・・・。
しかも量産できるジュラルミン製と違い、木身は一本8,000~12,000円とかなり高額。。。
そこで高額な木身で練習するまえに、木身よりもさらに弱いベニヤを使った訓練で振りの精度を上げておくワケですね♪
上の映像は、ベニヤを使っての「払い」の練習です。
じつはセンター役は人を斬る回数より、敵の攻撃をよけたり、向かってくる刃を払ったりする回数のほうが多いんです。
本来の殺陣では互いの刀を当てないのが基本ですが、万が一当たったとしても刀を折らない振り方を訓練してます。
こういう地道な訓練は、数週間~1、2か月程度の訓練ではほぼ手にできません。
「殺陣」という地道な鍛錬で裏打ちされる特殊な技術は、オーディション会場や制作現場で他人に簡単にマネされるほど甘いモノではありません。
地味で退屈な訓練を黙々とやってきた者にしか手にできないホンモノの武器を、確実に手に入れつつある受講生たちの姿に、逆に勇気づけられる毎日です♪
2016年1月25日月曜日
芝居作り・その1
今年に入り、ようやく3月の研究・卒業公演に向けての動きが活発化してきました!
まずは、受講生たちと一緒に日暮里に着物探し。
リサイクルきもの屋さんに1000円程度で色鮮やかな着物が並んでいるので、その中からそれぞれの役柄と合う着物を物色。
要は、その着物をベースにオリジナリティのある衣裳を作り上げていくワケです♪
演技を習いにきたのに、なんで衣裳づくり?
そう考える人もいるかもしれません。
実際の舞台づくりの現場でも、もちろん責任者としての「衣裳担当」のスタッフは存在します。
ですが、出演者全員が使うモノをたった一人の責任者が作成・準備し、管理し、メンテナンスするなんて実質不可能・・・・・。
そこで多くの舞台役者は、自分で使うモノを自分で準備したり、管理するコトになります。
演技だけでなく「舞台作りに関わるうえで必要なコト」を身に着けるという意味では、この衣裳作りはとても勉強になるんです。
さて、衣裳とともに重要なのが「小道具」の準備。
とくに殺陣のある芝居に絶対必要となるのが――そう、カタナです。。。
そこで先週土曜、みんなで浅草に刀を探しに行きました♪
一言で刀と言っても種類や色など様々なモノがあるので、みんなかなり悩んでます(笑)
普段の生活をしていて、自分用の刀を探すなんてシチュエーション自体が特殊なので、みんな変なテンションでした。。。
柄(つか)糸や下げ緒の色を役柄に合わせて変えたり、金具を金に変えたりして色々とカスタマイズできるのも刀選びの醍醐味。
でも、あと2か月後にはコレを舞台上で振り回してるんですよね・・・・・みんな。
壊さないように気を付けてね(汗)
まずは、受講生たちと一緒に日暮里に着物探し。
リサイクルきもの屋さんに1000円程度で色鮮やかな着物が並んでいるので、その中からそれぞれの役柄と合う着物を物色。
要は、その着物をベースにオリジナリティのある衣裳を作り上げていくワケです♪
そう考える人もいるかもしれません。
実際の舞台づくりの現場でも、もちろん責任者としての「衣裳担当」のスタッフは存在します。
ですが、出演者全員が使うモノをたった一人の責任者が作成・準備し、管理し、メンテナンスするなんて実質不可能・・・・・。
そこで多くの舞台役者は、自分で使うモノを自分で準備したり、管理するコトになります。
演技だけでなく「舞台作りに関わるうえで必要なコト」を身に着けるという意味では、この衣裳作りはとても勉強になるんです。
さて、衣裳とともに重要なのが「小道具」の準備。
とくに殺陣のある芝居に絶対必要となるのが――そう、カタナです。。。
そこで先週土曜、みんなで浅草に刀を探しに行きました♪
どれにしようかなぁ・・・・・。 |
普段の生活をしていて、自分用の刀を探すなんてシチュエーション自体が特殊なので、みんな変なテンションでした。。。
でも、あと2か月後にはコレを舞台上で振り回してるんですよね・・・・・みんな。
壊さないように気を付けてね(汗)
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